ERP ProActive TOP >メルマガバックナンバー 一覧 >国際会計基準がやってくる! 連載第21回
vol.26
IFRSといえば『連結』をイメージされると思いますが、IFRS時代の連結経営を支える為の情報システムの構築は、 どう進めて行くべきか検討されている企業様も多いのではないでしょうか?
実際、連結経営を支援するためのシステムは、次の3つの段階を経て構築していくものといわれています。
まず、第1ステップは、連結会計システムの導入です。個社では、各社個別に最適なシステムを構築している ので、連結決算のために、親会社に対して個別決算情報を報告することになります。そのため、連結財務諸表は、 親会社で全て作成することになり、親会社に業務負荷が集中します。
第2ステップは、個社システムの統一です。 ERPパッケージを活用し『グループ共通システム』の構築が行われることで、詳細なデータ連携が実現され、 第1ステップの個別決算中心から、連結決算を意識したシステムへと変わります。ここまでシステム構築を 進めると、セグメント情報の取得や連結決算業務の効率化が実現されます。
そして、第3ステップでは、IFRSの導入によって、連結決算業務の効率化を図るシステムから、連結経営を 支えるシステムへの変革が求められます。グループを1つの会社として捉え、個社はグループを構成する 事業部門として位置づけます。ここで実現される連結経営に基づく情報は、マネジメントアプローチをその まま具現化したシステムといえるわけです。
システム構築の3ステップをお話してきましたが、IFRS対応においては、多くの企業が第1ステップの対応に なるとみられています。第1ステップを選択する理由としては、人材確保の難しさや準備期間等、様々な要因が 考えられますが、処理的には、親会社への負荷の集中によって、従来どおりの期間で決算開示を行うのは、 かなり厳しくなるのではないでしょうか? 今後は全体最適を目指し、業務の平準化が実現できる第2ステップは実現しておきたいところです。
ただ、最も効率良くIFRSベースでの業績管理を実現するためには、第3ステップの実現がより適しています。 複数元帳管理が可能な連結会計システムとERPパッケージによるグループ共通会計システムが構築され ているため、グループ全体で統一されたルールで、共通システムに会計情報を蓄積します。 個社もIFRSと日本基準で元帳管理することにより連結会計システムの連携はスムーズになり、業務負荷の 平準化も実現できるのです。また、業績管理もグループ全体を同一メッシュでデータが集約されることから、 必要な情報をつかみやすくなり、迅速な意思決定が支援できるようになるなど、グループを1つの企業体と捉 えるならば、この仕組みが目指すべき姿なのです。




